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Saturday, 22 March 2008

大人になって良かったと思うこと

管理人は、考えてみると身辺の記事を書くのが苦手です。

良い出来事も悪い出来事も大抵、一年以上経たないと、書く気が起きなかったりします。

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一年と少し前、年末年始休暇のつもりで留学先から帰ってきた当時、管理人はアルバイトをしつつ、母の暮らす実家で寝起きしていました。

ちなみにここニ・三年、私の母は、

まるで少女時代をやり直すかのように、夜中の三時・四時までヘッドホンも使わずに、ドラマやら映画やら音楽やらをガンガンと楽しむ生活を送っています。

生まれてこのかた私に母が向けた表情としては、苦虫を噛み潰したような渋面やモノノケに憑かれたような笑顔しか思い出せない管理人としては(※)、

母の楽しそうな様子を見られたこと自体は、嬉しかったですね。

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母の騒音は、「大」音量というほどではないかもしれませんが、

実家は上下階の廊下が回遊式になっており、それを吹き抜けが二箇所でつなぐ開放的なデザインなので、内部には音が響きます。

私は徐々に睡眠不足になっていきました。

そのため私は、

・「私は朝から仕事なのだから、せめて真夜中以降はヘッドホンを使ってくれないか」とか「三時四時や五時まで歩き回らないでくれないか、気になるから」と頼んだのですが、

→何十回頼んでも、ほとんど聞こえないフリをされ、

・「睡眠不足が慢性化すると仕事に差し障るし、心にも身体にも悪い」と理由を挙げて頼めば、

→「身体や心が完ぺきに壊れちゃえば、一生働かないで食べていけるよ?いいじゃん仕事なんか。やんなくても。」と、真顔で冷静に、

たいへん曇りのない表情で言われ(さすが母)、

・じゃあ仕方ない、と声を荒げてしまう

→逆ギレされて夜中の三時四時まで正座させられ、物で殴られたり、

「明日仕事だから、寝ます。」とベッドに入っても、寝室に押し入ってきて殴られたり蹴られたり物を投げつけられたりで、

顔にアザを作った状態で出勤したり、首の古傷にもっかい挫傷を負って職を失い、病院に掛かったり、留学を諦めて仕事を探す破目に陥ったり……という、

わりと大変な毎日でした。

留学については、これほど危なっかしい母から資金を借りて続けるよりも、母自身の老後に備えて一円でも多く残させるべきだ、とも考えて継続を諦めたのですが、

ニュージーランドの学友や先生たちや、武術教室の皆に会えなくなったことや、彼らとの約束を果たせなくなったことは、辛かったですね。

まあ、こちらとしても、母が元々そういう人であるという厳粛な事実を忘れてしまった自分の判断ミスが招いた苦境だと思ったので、ブログにグチを書く気は、全く起きませんでした。

当時(2007年1月前後)のブログには、ほとんどそれらしい記事は出てきません。

考えてみれば、今の一人暮らしの部屋のような、「眠りたいときに安心して眠れる環境」というのは、管理人が幼かったころには存在しなかったし、

子供だった以上、自力では、願うことすらできませんでした。

それが、今は手に入るわけです。自分の力で。

大人って良いな、と、つくづく思います。

(※追記: こども時代でも、一応、母の普通っぽい笑顔を見たことはあります。しかし経験上では、たとえていうと台風の最中に現れた晴れ間が恐らく台風の目であるように、ここからが地獄の一丁目。って感じに暗転するので、結局、楽しい思い出ではありません。)

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Comments

初めまして、しづかと申します
子供時代タレンテッドと診断されて、でもすっかり忘れていたのですが、ふとしたきっかけでここのHPを見るようになりました。ちなみに年は31です。
長いことROM専だったのですが、どうしても気になったので書き込みます。
お母様のことなんですが、留学のお金を貯められるなら、もういっそのこと一人暮らしをして、親は放置しておいてはどうでしょうか。あなたが側にいなければ、お母様も人を殴りつけたりすることも無いんだと思います(あなたを舐めているから殴るんですよ、それは)。互いに一緒にいない、その方が両方にとって幸せだと思います。
不幸を盾に人をいたぶる人は、何年経っても一緒だし、見捨てられたと感じて自殺することはほとんど無いですよ。
ストレスをため込まない人はえてして長生きします。
せっかく留学して生き生きしておられたのに、母親が理由で「やりたいこと」を諦めるのは、1年ROMしていた身からしても寂しい物です。母親との腐れ縁を断ち切って、自分のやりたいことをやれる日を楽しみにしています。

Posted by: しづか | Saturday, 22 March 2008 08:16 PM

しづか様、はじめまして。
>もういっそのこと一人暮らしをして

…(^^;)???

本文に書いたと思うのですが、この記事は、去年の今頃についての話です。 つまり昔話ですよー。

ちなみに管理人は、成人後今までの大半の年月を、一人で暮らしています。例え体調を崩して死にかけても、親元にいるより楽なので(笑)。

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もともと、個人的な苦境をひとに見せるのが嫌いなので、問題にケリがつくまでは、だいたい何でも内密にします。

「溜め込む」という問題は確かにあるのですが、ギフテッド(=常人をはるかに凌ぐ問題解決能力を持って生まれた身)である以上、致し方ないと考えています。

『問題解決能力のない他者に、解決できない悲惨な問題を見せるのは残酷だ。』と、7・8歳の頃に思い知って以来、そうやって独力を基本にやっています。

ただ、思い出まで溜め込んでしまうと自分が混乱するので、

それを避けるために、このブログのように、「ケリがついたら言葉にする」ということを始めた訳です。

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>舐めているから

まぁ、あのヒトは、かつて自身の母親にも「死ね」と言って服毒自殺の手前まで追い詰めたお人なので、厭世主義者なんでしょう(苦笑)

といいますか母は、私が幼い頃は、医者や身内からもサジを投げられた筋金入りの心の病だったのですが、

当方としては、先日、伯母から「忘道はよく独りで頑張って、○○(母)を死なせずに来たね」とか褒められたこともあって、「もう解放されても良いや」と思っています。

稚拙なりに、「自分を大切にする」「たのしく生きる」という発想を身につけてくれたので、もうお互い、ピンでイケると思いますし。

ともあれ、優しいお心遣いを有難うございます。
ご心配をお掛けしたようなので、本文に加筆しました。
今は元気ですからご安心下さい。

Posted by: 忘道 | Saturday, 22 March 2008 09:05 PM

そうですか、すみませんてっきり勘違いをしていました。
今は窮屈な環境にいらっしゃらないのですね。良かったです。
夢、頑張って下さいね

Posted by: しづか | Sunday, 23 March 2008 10:02 AM

>しづか様
お気になさらず。
>夢、頑張って下さいね
はい

Posted by: 忘道 | Sunday, 23 March 2008 10:45 PM

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