イラクの、膠着状態の不気味さの理由を考える
人を殺す事は、
本当に他に逃れようのない、緊急時以外は
タブーなので、
万が一 というより兆に一、戦争を選んだ時は
スピード第一、計画が必須。
これには、どなたも同意すると思う。
だから歴史上、大抵の戦争は、
素人が見ても、何らかの方向性の、
大枠程度ならば、把握できるものだ。
小さい頃に戦記ものに読みふけった、私のようなタイプの人間でなくとも、とうにご承知のことだろうが。
海へ出るルートを奪取しよう、だの
鉱山地帯を回復しよう、だのと。
あるいはただ、野心を満たしたい、それだけでも。
例えばイラン・イラク戦争は
産油地の取り合いを基本として進行した。
(素人に分らないような、難しく凝った戦略の場合、実地では
遠隔地の末端まで理解が行き渡らず、一体となって動けなくなる。
そういうものを立案するやつはダメダメさんなのだ)
その素人の筆者からみて
イラク戦争の気になる点は何より、
何ら青写真が見えないこと
その奇妙さ、だ。
今回の開戦当初に所期とされた、短期に決着、民主政権樹立という目的には、どうにも本気が感じられない。感じ、でものを言うべきでは無いのだろうが。
いくら、兵員や物資を空路で運べる時代で
制空権が完全にアメリカの下にあるといえ、
例えば、少なくともバグダッドの支配権だけは
磐石にしてから先に進もう、という意思さえ見えず、
散発的に全土の各地で衝突を行うのみ。
アメリカは当初から、余りに拠点を散開させているようにみえる。
まるでゲリラのように。
イラクのレジスタンス側が、
毛沢東的な持久戦へもつれ込ませることを望み成功した、
ようにも見えない。
あたかも、アメリカ側が、膠着状態を
望んでいるかのように感じられてならない。
戦争が長引くほど金が手に入る人々が
この戦争の場合は、史上稀に見るほど
う じ ゃ う じ ゃ い や が る ので、
そう疑う余地は充分に有る。
愚かだ。
国を売り、
自国の若者の血を、命を売り、
その父母や恋人、子供の人生を狂わせ、
なにより、テロにも戦争にも何の縁もない人々の命を大量に奪い、
そうして懐に入れた金で
その重みに値する幸福をお前らは
きっと手に入れられる のか?
・・・と、読んでいる筈もない相手に怒る。
断定も出来ない事に対し、怒っていけないと
分ってはいるのだが、この戦争の有り様には余りに不気味な、稚拙さと言うか、
幼さを感じてならない。
余談だが、今この時期に人民元を切り上げる中国は、伊達に三国志の国じゃないのだと思う。策士だ。余りに見事な策士振りだ。敵の敵は味方、がモットーの私としては、ちょっと(2秒ほど)拍手。
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